太っている2型糖尿病患者にはビグアナイド薬が効果的

糖尿病にはすい臓からインスリンが全く分泌されなくなる1型糖尿病と、インスリンの分泌量が低下する、あるいはインスリンの働きが悪くなる2型糖尿病があります。日本人の糖尿病患者の大半が2型糖尿病なのですが、この治療には食事療法と運動療法に加えて薬物療法もそれぞれの患者の病状に応じて使用されることになります。

糖尿病患者にとって食事療法と運動療法はいくら薬物療法を行っていたとしても、継続的に不可欠なものです。しかし中には食事療法と運動療法が上手くいかず、太っている方もいます。肥満の2型糖尿病患者によく使用されているのがビグアナイド薬という経口薬です。


太っている2型糖尿病患者にはビグアナイド薬が効果的な理由

糖尿病での薬物治療にはインスリン注射と経口薬があります。食事療法と運動療法でも血糖コントロールが順調に進まない場合には、まず経口薬が用いられることが多いようです

経口薬にもその働きによっていくつかの種類があるのですが、ビグアナイド薬には、ブドウ糖を新たに作り血液中に放出する働きのある肝臓に直に作用して、ブドウ糖が過剰に血液中に放出されるのを抑制する働きがあります。この働きによって効果的に血糖値を下げることが出来ます。

ビグアナイド薬は、インスリンが働きにくいインスリン抵抗性による高血糖が見られる患者さんや、太っている患者さんに効果的です。インスリン分泌を促す働きのあるスルホニル尿素薬の場合、その働きのために肥満になることもあるのですが、ビグアナイド薬にはインスリンの分泌量を増やす働きはないので、そのようなリスクがありません。

またビグアナイド薬には食欲を抑える働きもあります。ですから、太っている人や食事療法が上手くいかない患者さんにビグアナイド薬はよく使用されます。

ビグアナイド薬を服用する際の注意点

ビグアナイド薬には、スルホニル尿素薬のようなインスリン分泌を刺激する働きはないので、低血糖が起こるリスクは低いのですが、他の経口薬と併用されることもあるので注意が必要になります。

とても稀なケースですが、血液中に乳酸が貯まり過ぎてしまい、意識障害に陥ってしまう乳酸アシドーシスという副作用が起こるケースもあります。命に関わる重篤な症状ですからきちんと用量や時間を守って利用するようにしましょう。




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